これからお墓を建てようとお考えの方へ
墓地の種類
墓地は主に下記のような種類があります。
・公営墓地
・寺院墓地
・民営墓地
墓地によって永代使用料、墓石の価格も異なってきます。
今ではインターネットでかなり情報も集める事ができます。
それぞれの墓地の特徴をご説明します。
公営墓地
都道府県や市町村といった地方自治体が運営管理している墓所です。
情報収集にはインターネットや自治体の発行している広報誌などがあります。
メリット
・使用料、管理費などが安い
・石材店は自由に選べる
デメリット
・使用許可に制限(お骨の有無、その自治体の居住者である など)
・希望者が多いので抽選で当選しなければならない
寺院墓地(境内墓地)
お寺の境内地、または管理している墓所です。
情報収集にはインターネット(寺院や出入りをしている石材店のホームページ)があります。
メリット
・葬儀、法要、永代供養など仏事に対しての安心感がある
・価格は幅があるので予算内で探すこともできる
デメリット
・墓地を使用するには基本的に檀家になる必要がある
ただ最近では檀家にならなくても使用を許可している場合もあります。(期限付き墓所、永代供養墓など)
・石材店は指定される事がある
民営墓地
公益法人、宗教法人が管理運営している墓所です。
情報収集にはインターネットや新聞等のチラシがあります。
ただ霊園開発には莫大な費用が必要なため、宗教法人が経営するのでなく石材店など霊園開発などを請け負った営利法人が宗教法人の名義を借りて墓地経営を行っているところもあります。
メリット
・宗教、宗派とわず、また遺骨の有無も問われない
(永代使用料を納めれば、比較的簡単に使用できる)
デメリット
・比較的、値段が高い(使用料、墓石、管理費など)
・石材店は選べない(基本的に申込時に案内した石材店が担当となる)
チラシに掲載されている墓石の価格は中国の白御影石を使用した場合が多く、それ以外の石を使用すると極端に価格が変わったりするので、事前に何種類か石の事を調べておく事も必要です。
お墓にかかる費用
お墓を建てる時に必要になってくる費用を説明します。
・永代使用料
・墓石工事代
永代使用料
墓地として土地を永代にわたり借りる事ができる権利料。
墓地を返還しても返金はなく、また他人に譲渡、売却はできません。
墓石工事代
墓石を建立する際に必要となる費用です。
主に下記のような内訳です。
・基礎工事
・外柵、カロート(納骨室:お骨を入れるスペース)
・墓石本体(彫刻、花筒、線香皿を含む)
「墓石工事代」が決まるポイント
・石の種類
お墓として使用する石は何か。(国産材、外国産材)
「国産材は高く、外国産材は安い」と言われますが…
一概にはそうとは言えません。
ただ国産材はお墓になるまでのプロセスがとても厳しいのです。原石から製品として完成するのは数%と言われています。
・使用する石の量
お墓として完成予定の物がどの位石を使っているのか。
石の使用する量の単位を「才 さい」という単位で呼びます。※「切」の字を使用する場合もあります。
この才数で金額は決まってきますので、寸法を変えれば金額も変わってきます。
・石材の加工(切削、研磨、精度など)
複雑な加工(蓮華、R加工など)があるか。
加工では切削して研磨するのが基本ですが、蓮華加工やR加工など更に手を加えなければならない加工は当然金額も変わります。
また同じ研磨でも行程の差がでます。
国内加工は研磨の工程が8〜9工程あるのに対して、外国での加工は6工程くらいで終わらせるところもあります。※一概には言えません。
最初の見た目は変わらないかもしれませんが、数年経つと違いははっきり出てきます。
加工精度でも違いは出てきます。
石を加工した事のある石材店の人間なら分かる事なのですが、「直線、直角、平面、水平」に石を加工する事はかなりの技術が必要です。
安い外国産の石材ですと、精度が悪い石が多いです。
・お墓の施工場所
お墓を建てようとする場所はどこか。
お墓を建てる場所の違いでも金額は変わってきます。
トラックを横付けにして、クレーンを使える場所もあれば、複雑な搬入経路を余儀なくされる場所もあります。
このようにお墓を建てる場所も重要になってきます。
民営霊園の場合、上記条件に更に下記のようなものが加わるために割高になります。
・霊園を開園するための費用(造成等)
・販促費(新聞広告チラシ、墓所内を案内するための人件費)
お墓を建てた後の費用も考えてみる
お墓が完成し、その後にかかる費用も考えましょう。
・年間管理費
・法事関係
・墓石の維持(メンテナンス)
年間管理費(毎年)
墓地内の施設、参道などを管理(清掃、整備)する費用です。基本的に個人の墓地内の清掃などは含まれません
法事(法要がある時)
法事や納骨などを行う時にかかる費用です。主な例をあげてみます。
・法要費
・納骨費
・戒名彫刻費 その他 など
法要費はご住職にお経などをお願いした時の〈お布施〉にあたります。
民営霊園ではお経などをお願いしなくても事務手数料としてかかる場合があります。
納骨費は納骨時、石材店にお骨を入れてもらう場合に払う費用です。
公営墓所や寺院墓所ではご自身で行う場合は不要になりますが、実際重い石を動かしお骨を入れるのは大変なので石材店に任せる方が多いです。
また費用は石材店ごとに異なるため、問い合わせができます。
民営霊園の場合は管理事務所が執り行なうため、費用が決まっています。
戒名彫刻費は納骨時にセットになってくる費用です。亡くなった方の戒名(法名)または俗名などを墓石に彫刻する費用です。
墓石に何も彫刻しないのであれば費用はかかりません。
公営墓所や寺院墓所では石材店によって金額が異なるため、問い合わせができます。
民営霊園の場合は管理事務所が執り行なう所もあれば担当石材が執り行なう所もあるので問い合わせてみましょう。
その他としてはお塔婆やお花などがあります。
墓石の維持(メンテナンス)
屋外の厳しい環境に建っているお墓も年月が経てば劣化してくる所もあります。
・目地の補修
・墓石の磨き直し など
墓所選び 決める時のポイント
墓所の種類、購入後の費用がわかってきたら後はどの部分を重要視するかでしょう。いろいろなポイントをご説明します。
・自宅からの距離
・管理体制
・頼りになる石材店
自宅からの距離
私自身、いろいろなお客様と接してきて、どの方も言われるのが「近いこと」をあげます。
車で1時間くらいは「ドライブがてら・・・」と思うかも知れませんが結構な距離ですし、時間もかかります。ほぼ1日をお墓参りで費やしたとなる方も多いです。また高齢になってから車を運転しているとは限りません。
きちんと管理されているか
大切な方が眠る場所です。墓所内の設備、参道部分がきちんと整備、清掃されているかチェックしましょう。その墓所の管理体制が見えてくるはずです。
頼りになる石材店がいるか
良い墓所を選んでも対応がしっかりした良い石材店に頼めなくては台無しです。その墓所はお客様にとって良い石材店に任せる事ができるのか確認しましょう。
最後はお客様自身が決めることですが・・・
いろいろ項目を上げてみましたが、私は「お参りする方が気持ち良くお参りできる事」が一番大切だと思います。家族で相談し納得された場所が最終的に良い墓所となるでしょう。
信頼できる石材店を見つけましょう
お墓を建てる時はもちろん、その後のアフターフォロー〈納骨、戒名彫刻、修繕など〉や墓地探しのお手伝いを親身になって相談してくれる石材店を見つけることも大事になってきます。
あなたにとって「良い石材店」とは・・・
お墓を探し、建てていく過程で「石材店」は欠かせません。
あなたの意見を聞き、的確なアドバイスをしてくれる「信頼できる石材店」を見分けていくにはどのような事に注意していけば良いでしょうか。
弊社では朝霞市近郊(朝霞市、新座市、和光市、志木市)東京都(板橋区、練馬区)でお墓を検討されているお客様限定で「石材店に行く前に読む本」を無料でお渡ししております。 問い合わせのページからご利用下さい。
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ご了承ください。